英語の序数「1st, 2nd, 3rd, 4th, 5th, 6th」の正しい使い方と覚え方

英語の日付や順位を表すとき、「1st」「2nd」「3rd」「4th」「5th」「6th」といった序数表記を目にすることがありますよね。しかし、実際に使おうとすると、「1th?それとも1st?」と混乱したことがある方も多いのではないでしょうか。
序数は、英語で順序や位置を伝えるための重要な表現です。日常生活はもちろん、ビジネスシーンや試験などで間違えると、相手に違和感を与えてしまうことも。今回のコラム記事では、序数を正しく理解し、自然に使えるようになるために、序数表記のルール、覚え方、そして多くの人が間違いやすいポイントを徹底解説します。
ネイティブが自然に使いこなしている序数表現をマスターして、自信をもって英語を使えるようになりましょう!
英語の序数とは?基数との違い
英語には「序数(Ordinal numbers)」と「基数(Cardinal numbers)」という2種類の数字表現があります。
日本語ではあまり意識されませんが、英語ではこの二つを明確に使い分ける必要があります。なぜなら、「1(one)」と「1st(first)」では意味がまったく異なるからです。まずは、序数の定義や役割を理解し、基数との違いを確認してきましょう。
序数の定義と役割
序数(Ordinal numbers)とは、「順序や順位」を表す数字のことです。日本語で言う「1番目、2番目…」のように、位置や順番を示す際に使います。
具体的な序数の例をいくつか挙げると以下の通りです。
- 1st(first):1番目
- 2nd(second):2番目
- 3rd(third):3番目
- 4th(fourth):4番目
- 21st(twenty-first):21番目
英語の序数には語尾に「st」「nd」「rd」「th」がつく特徴があります。この表現が間違える原因にもなりやすいため、特に注意して覚えることが必要です。
なお、日常のコミュニケーションにおいて序数を使うときは、必ずその前後の文脈に注意しましょう。例えば日付の場合、「April 1(基数)」ではなく「April 1st(序数)」が正しい表現となります。実際のネイティブとのコミュニケーションにおいても、この小さな違いが相手の理解や印象に影響を与えることがあります。
基数との比較
基数(Cardinal numbers)は、単純に「数や量」を示す数字です。「one, two, three…」のように、順番ではなく数える対象の個数を表します。基数と序数の違いを簡単にまとめると以下のようになります。
基数(Cardinal numbers) | 序数(Ordinal numbers) |
---|---|
数量や個数を表す (例:one apple、two dogs) 「I have three sisters.(私は3人姉妹がいます。)」 | 順番や順位を表す (例:the first apple、一番目のリンゴ) 「My third sister is a teacher.(私の3番目の姉妹は教師です。)」 |
このように、基数と序数では、表現したい意味や文脈が異なります。両者を使い分けるポイントは、「順序を表したいのか、それとも単に数や量を表したいのか」を明確に意識することです。
序数の基本的なルールと特例
英語の序数にはルールがありますが、一部に特別なケースが存在します。そのため、単純に「数字にthをつければ良い」と覚えていると、実際のコミュニケーションで間違いを引き起こすことがあります。
ここでは序数の基本ルールと、間違えやすい特例について詳しく解説します。英語学習者が特に混乱しがちな「1st」「2nd」「3rd」や「11th〜13th」などの特殊なケースを理解することで、正しく自然な表現が身につくと思います。
1番目から3番目の特別な表記(1st, 2nd, 3rd)
序数で最も特徴的なのが「1st」「2nd」「3rd」という1番目から3番目までの表現です。英語を勉強する際に初期に覚えるべき特別なルールですが、混乱しやすいポイントでもあります。
- 1番目(first)→ 1st
- 2番目(second)→ 2nd
- 3番目(third)→ 3rd
これらはそれぞれ、「first」「second」「third」という独立した単語が語源となっています。そのため、後述する一般的なルール(数字+th)とは異なる特別な表記になっているのです。
日常生活で使いながら覚えると効果的かもしれません。例えばカレンダーの日付を確認する際、「今日はMarch 1st」「明日はMarch 2nd」と口に出して覚えると、感覚的に身につけられます。
4番目以降の一般的な表記(4th, 5th, 6th)
基本的に序数は、4番目以降、「数字にth」をつけるだけで簡単に作れます。このルールは非常にシンプルです。
- 4番目(fourth)→ 4th
- 5番目(fifth)→ 5th
- 6番目(sixth)→ 6th
ただし、綴りが変化する数字もあるため注意が必要です。例えば「five(5)」は「fifth」と「ve」が「f」に変化します。「eight(8)」は「eighth」となるように、綴りの最後が若干変化するケースがあります。覚えづらい場合は声に出して、音で覚えるのがおすすめです。
11番目から13番目の特別なケース(11th, 12th, 13th)
序数の中で特に間違えやすいのが「11番目〜13番目」の数字です。「21st」「22nd」「23rd」などと似た感覚で「11st」「12nd」「13rd」と間違えやすいため、しっかり覚えておく必要があります。
- 11番目(eleventh)→ 11th
- 12番目(twelfth)→ 12th
- 13番目(thirteenth)→ 13th
これらは語源に由来する例外的な表現であり、「teen(ティーン)」という語が付く数字はすべて「th」をつけるルールに統一されています。
基本的な数字・序数一覧
数字の英語表現と序数詞をわかりやすく一覧表でまとめました。特に間違えやすい部分を赤字にしていますので、チェックしておきましょう。
数字 | 英数字 |
---|---|
1 | 1st (first) |
2 | 2nd (second) |
3 | 3rd (third) |
4 | 4th (fourth) |
5 | 5th (fifth) |
6 | 6th (sixth) |
7 | 7th (seventh) |
8 | 8th (eighth) |
9 | 9th (ninth) |
10 | 10th (tenth) |
11 | 11th (eleventh) |
12 | 12th (twelfth) |
13 | 13th (thirteenth) |
14 | 14th (fourteenth) |
15 | 15th (fifteenth) |
16 | 16th (sixteenth) |
17 | 17th (seventeenth) |
18 | 18th (eighteenth) |
19 | 19th (nineteenth) |
20 | 20th (twentieth) |
21 | 21st (twenty-first) |
22 | 22nd (twenty-second) |
23 | 23rd (twenty-third) |
24 | 24th (twenty-fourth) |
25 | 25th (twenty-fifth) |
30 | 30th (thirtieth) |
40 | 40th (fortieth) |
50 | 50th (fiftieth) |
100 | 100th (one hundredth) |
序数の具体的な使用例
英語の序数はルールを理解するだけでなく、実際に日常でどう使われているかを知ることで自然に身につきます。ここでは、序数が特に頻繁に使われる日付、順位、階数や章番号などの具体的な例を通じて、その正しい使い方を学びましょう。実際のシーンをイメージしながら覚えることで、間違える可能性を大きく減らすことができます。
日付の表記における序数の使い方
日付を表すとき、序数は頻繁に登場します。特に英会話やメール、ビジネス書類などでのやりとりで重要です。正しい表現を押さえておきましょう。
例えば、
- April 1st(4月1日)
- December 25th(12月25日)
- February 3rd(2月3日)
日付の読み方として、「April first」「December twenty-fifth」のように、月→序数という順序で表します。
日付表現においては序数を使わず「April 1」のように基数のみを使う場合もあるようですが、会話や手紙では「April 1st」のように序数を使う方が自然な英語と感じます。
順位や順序を示す際の使用例
スポーツやコンテストなど、順位や順序を伝える際にも序数は欠かせません。英語を使った日常会話での具体例は以下の通りです。
- 「私は大会で2位(second place)を獲得しました。」
- 「彼はクラスで5番目(fifth)に背が高い。」
- 「私の誕生日は月の3日目(third day)です。」
特に順位を伝える際、「second」「third」など序数を使わずに「two place」「three place」と基数を使うと違和感を与えてしまうため注意しましょう。
建物の階数や章番号での使用
建物の階数や書籍の章番号などを表現する際も序数が活躍します。英語圏での一般的な使用例は以下のようになります。
- 階数の表現
- 「会議室は4階(4th floor)にあります。」
- 「ホテルの受付は1階(1st floor)です。」
- ※アメリカ英語では「1階」を「first floor」、イギリス英語では「ground floor」と言います。文化によって違いがあることにも注意しましょう。
- 章番号の表現
- 「この小説の重要な場面は、第3章(3rd chapter)に登場します。」
- 「教科書の第10章(10th chapter)を復習しましょう。」
序数を実際に使用するシーンでは、「floor」や「chapter」など序数を使う対象をセットで覚えることをおすすめします。例えば、「4階」を覚えるときは「4th floor」とまとめて覚えると、実際のコミュニケーションで自然に口から出るようになります。
序数の覚え方と間違えやすいポイント
英語の序数はルールが単純に見えますが、意外と混乱しやすく、日常的に誤った表現を使ってしまう人も少なくありません。特に、日付や順位を間違えて表現すると、相手に不自然な印象を与えてしまうことも。
ここでは、序数を簡単かつ確実に覚えるためのコツと、多くの人が陥りやすい間違いについて専門家の視点から分かりやすく解説します。
序数の覚え方|簡単に記憶できる3つのポイント
序数はルールを覚えるだけでなく、実際に使いながら身体に覚えさせるのが最も効果的です。そのためにおすすめの具体的な方法を3つご紹介します。
- 「1st, 2nd, 3rd」を基準に考える
- 序数は4番目以降、基本的に「th」をつけるだけです。そのため「1st, 2nd, 3rd」の3つだけを特別な例外として意識的に覚え、4以降は基本ルールとして「数字+th」と理解するとシンプルです。
- 日付や順位を日常で口にする
- 日常生活で使うと記憶が定着しやすくなります。例えば、自分の誕生日や家族の誕生日を英語の序数で声に出して言ってみましょう。繰り返すうちに自然と身につきます。
- 「My birthday is August 2nd.」(私の誕生日は8月2日です。)
- リズムや語呂合わせで覚える
- 序数には一定のリズムがあります。口ずさんでリズムで覚えることで、間違えにくくなります。
- 1st(ファースト), 2nd(セカンド), 3rd(サード), 4th(フォース)…
リズムよく暗唱することで無理なく記憶に残ります。
間違えやすい序数表記(1th, 2th, 3ndや4nd)に注意
英語の序数で特に間違えやすいのが「1th」「2th」「3nd」「4nd」などの誤った表記です。このような間違いが起きる理由は、「すべての数字にthを付けるだけ」「1の次はndがつく」という単純化したルールにとらわれているからです。
代表的な誤りを挙げると、
- 1番目 → 1th(誤)正しくは1st(first)
- 2番目 → 2th(誤)正しくは2nd(second)
- 3番目 → 3nd(誤)正しくは3rd(third)
さらに、混乱しがちな「11番目~13番目」の表記も注意が必要です。
- 11番目(eleventh)は11th(正)
- 12番目 → 12th(twelfth)(正)
- 13番目 → 13th(thirteenth)(正)
これらを「11st」「12nd」「13rd」と誤って表記することは誤用になりますので、気をつけましょう。
日常的に間違えやすいポイントを明確に意識するだけで、表現の正確性が格段に向上します。覚えにくい場合は、日頃目にするカレンダーやスケジュール帳に序数を書き込む習慣をつけ、日々視覚的に確認しながら覚えることをおすすめします。
まとめ:英語の序数を正しく使いこなそう
この記事では、英語の序数「1st」「2nd」「3rd」などの基本ルールから、間違えやすい特別なケース、さらに実際の使用例や覚えるためのコツまで、詳しく解説してきました。
序数は基数と違い、「順番や順位」を正しく伝えるために欠かせない表現です。英語学習者にとっては小さな違いのように感じられるかもしれませんが、序数を間違えてしまうと、誤解や不自然な印象を相手に与えてしまう可能性があります。
そのため、特に注意が必要な以下のポイントを再度意識しましょう。
- 1番目〜3番目は特別(1st、2nd、3rd)
- 4番目以降は基本的に「th」をつける
- 11番目〜13番目は例外(11th、12th、13th)
序数を正確に使いこなすためには、単なる暗記ではなく、実際の日常生活の中で積極的に使い、慣れていくことが重要です。また、ネイティブの発音を聞きながら、自分でも声に出して練習すると、自然に身についていきます。
ぜひこの記事で解説したポイントを意識していただき、日々の英語表現のブラッシュアップにつなげていただければ幸いです。