60進法と10進法の変換早見表・変換方法を解説

60進法(分)と10進法(小数点)の変換早見表
60進法と10進法の使い分けとしては、
- 勤怠システム上ではわかりやすい「60進法」で表示する
- 給与計算をする場合には「10進法」に変換する
このように対応されている労務担当者の方も多いのではないでしょうか。このとき「60進法から10進法への変換が毎回大変」ということもあるでしょう。
下記に60進法と10進法の変換表をご用意いたしましたので、ご参考いただければ幸いです。
60進法時間(分) | 10進法 | 60進法時間(分) | 10進法 |
---|---|---|---|
1分 | 0.017 | 31分 | 0.517 |
2分 | 0.033 | 32分 | 0.533 |
3分 | 0.05 | 33分 | 0.55 |
4分 | 0.067 | 34分 | 0.567 |
5分 | 0.083 | 35分 | 0.583 |
6分 | 0.1 | 36分 | 0.6 |
7分 | 0.117 | 37分 | 0.617 |
8分 | 0.133 | 38分 | 0.633 |
9分 | 0.15 | 39分 | 0.65 |
10分 | 0.167 | 40分 | 0.667 |
11分 | 0.183 | 41分 | 0.683 |
12分 | 0.2 | 42分 | 0.7 |
13分 | 0.217 | 43分 | 0.717 |
14分 | 0.233 | 44分 | 0.733 |
15分 | 0.25 | 45分 | 0.75 |
16分 | 0.267 | 46分 | 0.767 |
17分 | 0.283 | 47分 | 0.783 |
18分 | 0.3 | 48分 | 0.8 |
19分 | 0.317 | 49分 | 0.817 |
20分 | 0.333 | 50分 | 0.833 |
21分 | 0.35 | 51分 | 0.85 |
22分 | 0.367 | 52分 | 0.867 |
23分 | 0.383 | 53分 | 0.883 |
24分 | 0.4 | 54分 | 0.9 |
25分 | 0.417 | 55分 | 0.917 |
26分 | 0.433 | 56分 | 0.933 |
27分 | 0.45 | 57分 | 0.95 |
28分 | 0.467 | 58分 | 0.967 |
29分 | 0.483 | 59分 | 0.983 |
30分 | 0.5 | 60分 | 1 |
10進法と60進法とは?
10進法と60進法は、数を表現するための異なる記数法です。勤怠管理で特に用いられる方法で、給与計算を担当されている方では身近な言葉ではないでしょうか。簡単に10進法と60進法についてご紹介いたします。
10進法とは
10進法とは、「0」「1」「2」「3」〜「9」までの数字を用いて、計算・表示する方法です。それぞれの桁が「10」になると桁が一つあがります。
日々よく使われている数え方の方法で、10進法の特徴を整理すると次のようになります。
- 0から9までの10個の数字を使用します。
- 10個ずつまとめて上の位に進みます。
- 各桁は10の累乗を表します(1の位、10の位、100の位など)。
例えば「321」という数字があった場合、100×3と10×2と1×3となっていることになります。
労働時間 | 10進法表記 |
---|---|
8時間40分 | 8.667時間 |
9時間25分 | 9.417時間 |
※小数点以下第3位を四捨五入した時間を使うことが多く、8時間40分であれば「8.67時間」、9時間25分であれば「9.42時間」と置き換える場合があります。
60進法とは?
60進法とは、「0」「1」「2」「3」〜「58」「59」までの数字を用いて、計算・表示する方法です。それぞれの桁が「60」になると桁が一つあがります。
時間の数え方で使われる方法ですので、労働時間を記録する場合に主に使われており、次のような特徴があります。
- 60個ずつまとめて上の位に進みます。
- 主に時間や角度の単位に使用されています。
例えば「時間」の場合は 1時間=60分、1分=60秒のようになります。
労働時間 | 60進法表記 |
---|---|
8.5時間 | 8:30 |
9.2時間 | 9:12 |
10進法と60進法の変換方法【電卓・Excel】
勤怠管理・給与計算の実務においては電卓やExcelをよく用いますので、10進法と60進法の具体的な変換方法についてご紹介いたします。
電卓で10進法と60進法
10進法と60進法の間の変換は、特に時間や角度の表記でよく行われます。今回は「時間」を電卓を用いて各進法へ変換する方法は次の通りです。
60進法を10進法に変換する場合
60進法の数字を10進法に変換する場合、60進法になっている「分」の部分を60進法で桁が上がる単位「60」で割ることで、10進法の「時間」へ変換することができます。
60進法 | 変換式 | 10進法 |
---|---|---|
1時間15分 | 1時間+(15分÷60) | 1.25時間 |
3時間30分 | 3時間+(30分÷60) | 3.5時間 |
8時間45分 | 8時間+(45分÷60) | 8.75時間 |
10進法を60進法に変換する場合
10進法の整数以外の「時間」に「60」を掛けることで、60進法の「分」に変換することができます。
10進法 | 変換式 | 60進法 |
---|---|---|
1.25時間 | 1+(0.25×60) | 1時間15分 |
3.5時間 | 3+(0.5×60) | 3時間30分 |
8.75時間 | 8+(0.75×60) | 8時間45分 |
Excelで10進法と60進法
Excelを用いて10進法と60進法の変換をする場合、電卓とは異なる方法となりますので注意が必要です。関数を使うことになりますので、それぞれ確認してみましょう。
60進法を10進法に変換する場合
60進法の時間に「24」を掛けると、10進の時間に変換することができます。電卓とは違って用いる数字が「24」となりますので、間違えないようにしましょう。

10進法を60進法に変換する場合
Excel上で10進法の時間から60進法に変換する場合、TEXT関数を使う必要があります。
- 関数の形式:=TEXT(値,表示形式)
- 関数の特徴:「値」として指定された数値を、表示形式付けて変換した結果を返すことができる
このTEXT関数を利用して、10進法の時間を「24」で割ることで60進法の時間に変換されます。

補足事項
10進法と60進法の早見表や、各種変換方法については精査した上で記載しておりますが、読者様が本記事を参考にいただいた一切の行為については責任を負いかねますので、ご了承ください。