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寒中見舞いの例文と書き方ガイド【シーン別文例・返信文例付き】

本記事ではこのようなお悩みを解決いたします
  • 「寒中見舞い」と「余寒見舞い」の違いや送るタイミングがわからない
  • メールで寒中見舞いを送る際のマナーや注意点について疑問がある
  • 寒中見舞いの基本構成と具体例が知りたい

寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手を気遣いながら近況を伝える日本の伝統的な挨拶状です。

年賀状を送りそびれた場合や喪中の際にも活用できるため、幅広いシーンで役立ちます。しかし、「いつ出せばいいの?」「どんな内容を書けば失礼にならない?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

今回のコラム記事では、寒中見舞いの基本的な書き方から、シーン別の具体的な例文までをわかりやすく解説します。最後までお読みいただけると、相手に喜ばれる寒中見舞いがスムーズに作成できるようになりますので、ぜひご一読ください。

このページの概要

寒中見舞いとは?基本情報を押さえよう

寒中見舞いは、寒さが厳しい季節に相手を気遣い、近況を報告するための挨拶状です。

日本の伝統的な文化として、年賀状とは異なる用途で幅広く利用されています。喪中の際や年賀状を送りそびれた場合にも活用できる便利な挨拶状ですが、送る時期や内容には一定のルールがあります。

まずは寒中見舞いの意味や役割、送るタイミング、基本的な構成とマナーについて詳しく解説します。

寒中見舞いの意味と役割

寒中見舞いは、もともと一年で最も寒さが厳しい時期に相手を思いやる季節の挨拶状として始まりました。その目的は以下の通りです。

寒中見舞いの意味と役割
  • 相手を気遣う
    • 「寒さが厳しい折、お変わりなくお過ごしでしょうか」といった言葉で、相手の健康を気遣う内容が中心です。
  • 近況報告
    • 自分自身の状況を簡単に伝えることで、コミュニケーションを深める役割も果たします。
  • 年賀状の代替
    • 喪中で年賀状が出せない場合や、年賀状を送りそびれた際に代わりとして利用されます。また、いただいた年賀状への返信としても使われます。

現代では、単なる季節の挨拶にとどまらず、お詫びやお悔やみの気持ちを伝える手段としても活用されています。この柔軟性が寒中見舞いの大きな特徴といえるでしょう。

寒中見舞いを送る時期とタイミング

寒中見舞いを送る時期は明確に定められており、「松の内が明けた日から立春まで」が一般的です。

松の内が明ける日
立春
  • 地域によって異なり、関東では1月7日、関西では1月15日となります。この日以降に送ることがマナーです。
  • 立春(2月4日頃)までに届くように送ります。それ以降は「余寒見舞い」として名前を変えて出す必要があります。

注意点として、寒中見舞いは年賀状とは異なるため、年賀はがきを使用せず通常の官製はがきや私製はがきを使います。投函タイミングにも配慮し、相手への到着日を考慮して準備しましょう。

寒中見舞いの基本構成とマナー

寒中見舞いは以下の基本構成で書かれることが多く、これに沿って内容を整えると失礼なく仕上げられます。

寒中見舞いの基本構成とマナー
  • 季節の挨拶
    • 「寒中お見舞い申し上げます」という定型文から始めます。目上の方には「寒中お伺い申し上げます」を使うとより丁寧です。
  • 相手への気遣い
    • 「厳しい寒さが続いておりますが、お変わりございませんか」といった言葉で相手の健康を気遣います。
  • 近況報告
    • 自分自身の近況や生活について簡潔に述べます。例えば、「おかげさまで私どもは元気に過ごしております」など。
  • 結びの挨拶
    • 「厳寒の折、ご自愛くださいませ」と締めくくります。相手への配慮が伝わる内容にすることがポイントです。
  • 日付
    • 「令和○○年1月○日」などの日付を記載します。これにより正式な挨拶状として印象づけられます。

    また、句読点をつけないことや派手すぎないデザイン選びなども重要なマナーです。喪中の場合にはおめでたい言葉や華美なデザインを避ける配慮も必要でしょう。

    寒中見舞いの書き方【基本ルール】

    寒中見舞いは、相手を気遣いながら季節の挨拶を送る礼儀正しいコミュニケーション手段です。

    しかし、書き方にはいくつかのルールや注意点があります。特に文章構成や表現方法、句読点の使い方などは、相手に失礼がないよう慎重に配慮する必要があります。

    次に、寒中見舞いを書く際に押さえておきたい基本ルールをわかりやすく解説します。ぜひ参考にいただき心のこもった寒中見舞いを作成してみましょう。

    季節の挨拶としての文章構成

    寒中見舞いは、形式的な挨拶状であるため、文章構成には一定の型があります。この型を守ることで、読み手にとってわかりやすく、礼儀正しい印象を与えることができます。一般的な構成は下記の通りです。

    季節の挨拶としての文章構成
    • 冒頭:季節の挨拶
      「寒中お見舞い申し上げます」という定型文で始めます。この一文で季節の挨拶状であることを明確にします。目上の方には「寒中お伺い申し上げます」とするとより丁寧です。
    • 次文:相手への気遣い
      季節柄の健康への気遣いを表現します。たとえば、「厳しい寒さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか」など。相手によっては「ご家族皆様お元気でいらっしゃいますか」と家族全体への配慮も加えると良いでしょう。
    • 本文:自分の近況報告
      自分自身や家族の近況について簡潔に述べます。「私どもはおかげさまで元気に過ごしております」などポジティブな内容が好まれます。ただし、喪中の場合は控えめな表現にすることがポイントです。
      • 自分自身の近況や生活について簡潔に述べます。例えば、「おかげさまで私どもは元気に過ごしております」など。
    • 結び:相手への願いや締めの言葉
      「厳寒の折、お体ご自愛くださいませ」「春の訪れが待ち遠しいですね」といった言葉で締めくくります。相手への配慮が伝わる内容を心がけましょう。
    • 日付
      最後に日付を記載します。「令和○○年1月○日」など形式的な記載で問題ありません。

      このような構成を守ることで、形式的でありながらも温かみのある文章になります。

      句読点を使わない理由と注意点

      日本の伝統的な挨拶状では、句読点(「、」「。」)を使わないことが一般的です。これは古くから続く礼儀作法であり、「途切れない思いやり」を表現するためと言われています。また、句読点がないことで文章全体がよりフォーマルな印象になります。

      句読点を使わない場合の3つの注意点
      • 改行やスペースで読みやすさを工夫する
        • 句読点がない分、一文が長くなると読みづらくなるため、適切な箇所で改行や空白行を入れると良いでしょう。
      • 簡潔な表現を心がける
        • 長文になりすぎると意味が伝わりづらくなるため、一文一文を短く簡潔にまとめることが大切です。
      • 誤解を招きそうな表現は避ける
        • 句読点なしでは意図が伝わりづらい場合があります。その場合は別の言葉に置き換えて意味が明確になるよう工夫しましょう。

      ただし、現代では句読点を使用しても大きな問題にはならないケースもあります。特に親しい友人や家族宛ての場合は柔軟に対応しても良いでしょう。ただし、目上の方やフォーマルな場面では句読点なしが基本です。

      相手に合わせた表現の工夫

      寒中見舞いを書く際には、送り先によって適切な表現を選ぶことが重要です。同じ内容でも相手との関係性によって言葉遣いやトーンを変えることで、より心のこもった印象になります。

      相手別の表現例

      目上の方、親しい友人や同僚、喪中の場合のケースとして、下記ご参考ください。

      • 目上の方へ送る場合
        丁寧で格式高い言葉遣いを心がけましょう。冒頭には「寒中お伺い申し上げます」と書き、「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」と家族全体への配慮も加えると良い印象です。
      • 親しい友人や同僚へ送る場合
        カジュアルなトーンでも問題ありません。「寒中お見舞い申し上げます。今年もよろしくお願いします!」と少しフランクな表現でも失礼にはあたりません。ただし、砕けすぎた言葉遣いは避けましょう。
      • 喪中の場合
        喪中の場合は祝い事につながる表現(例:「新年」「おめでとう」)は避け、「ご無沙汰しております」「静かなお正月を過ごしました」など控えめな内容にすることが大切です。またデザインにも配慮し、落ち着いた色合いやシンプルなものを選びましょう。

      表現工夫のポイント

      表現を工夫する際のポイントとして

      • 相手との関係性や背景(喪中・年賀状未着など)を考慮する。
      • 一般的な定型文だけでなく、自分らしい一言や近況報告を加えることで温かみを演出する。
      • 読み手に負担を与えない簡潔さと丁寧さを両立させる。

      これらを押さえることで、心のこもった寒中見舞いの作成ができるのではないでしょうか。

      【シーン別】寒中見舞いの例文集

      寒中見舞いは、送る相手や状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。

      一般的な挨拶として使う場合もあれば、年賀状の代わりや喪中の際の挨拶として送る場合もあります。また、親しい友人にはカジュアルな表現で気軽に近況を伝えることも可能です。本章では、シーン別に具体的な例文を紹介します。

      それぞれの場面に合った表現を参考にして、相手に喜ばれる寒中見舞いを作成してみましょう。

      一般的な寒中見舞いの例文

      一般的な寒中見舞いは、相手の健康を気遣いながら季節の挨拶を述べる内容が基本です。フォーマルな場面でも使える定型的な文章を意識しましょう。

      例文1(フォーマル)

      寒中お見舞い申し上げます。
      厳しい寒さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
      おかげさまで私どもは元気に過ごしております。
      時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
      令和○○年 一月

      例文2(少し柔らかめ)

      寒中お見舞い申し上げます。
      寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
      私たち家族はおかげさまで元気に過ごしております。
      余寒厳しき折、お体には十分お気をつけくださいませ。
      令和○○年 一月吉日

      年賀状の代わりに送る場合の例文

      年賀状を出しそびれた場合や遅れてしまった場合には、遅延のお詫びと新年の挨拶を兼ねた寒中見舞いを送ります。失礼にならないよう丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

      例文1(ビジネス向け)

      寒中お見舞い申し上げます。
      新年のご挨拶が遅れましたこと、大変失礼いたしました。
      今年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。
      まだまだ厳しい寒さが続きますので、どうぞご自愛くださいませ。
      令和○○年 一月

      例文2(個人向け)

      寒中お見舞い申し上げます。
      新春のお慶びを申し上げるべきところ、ご挨拶が遅れてしまいましたこと深くお詫び申し上げます。
      本年もどうぞよろしくお願いいたします。
      厳しい寒さが続いておりますので、お体には十分お気をつけくださいませ。
      令和○○年 一月吉日

      喪中の場合に送る寒中見舞いの例文

      喪中の場合は、新年のお祝いを避けつつ相手への気遣いや感謝の気持ちを伝える内容にします。また、喪中であることへの配慮やお詫びも必要です。

      例文1(喪中報告と代替挨拶)

      寒中お見舞い申し上げます。
      昨年○月に父○○が永眠いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきました。
      旧年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
      厳冬のみぎり、どうぞご自愛くださいませ。
      令和○○年 一月

      例文2(喪中でいただいた年賀状への返信)

      寒中お見舞い申し上げます。
      このたびはご丁寧なお年始状をいただきまして誠にありがとうございました。
      実は昨年○月に母○○が他界いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただいておりました。
      旧年中のお知らせが行き届かず、大変失礼いたしましたこと深くお詫び申し上げます。
      まだまだ厳しい冷え込みが続きますので、どうぞお体にはお気をつけくださいませ。
      令和○○年 一月吉日

      親しい友人向けカジュアルな例文

      親しい友人には堅苦しい表現よりも、近況報告や次回会う約束などカジュアルな内容がおすすめです。

      例文1(カジュアルで親しみやすい表現)

      寒中お見舞い申し上げます!
      今年も寒い日が続いているね!最近どうしてる?こっちは変わらず元気だよ!
      春になったらまたみんなで集まりたいね。その日が楽しみ!それまで風邪ひかないように気をつけてね!
      また連絡するよ!

      例文2(近況報告を交えた柔らかい表現)

      寒中お見舞い申し上げます!
      最近は本当に冷え込むね~!こっちは元気だけど、毎朝布団から出るのが辛くて(笑)。
      そうそう、この間新しい趣味で○○始めたんだ!今度会ったときに話すね!早く暖かくならないかな~!また会える日を楽しみにしてるよ!

      これらの例文は、それぞれ異なるシーンや相手との関係性に応じてアレンジ可能です。そのまま使うだけでなく、自分らしい言葉やエピソードを加えることで、より心温まる寒中見舞いになりますのでぜひ活用いただければと思います。

      寒中見舞いを受け取った際の対応方法

      寒中見舞いを受け取った場合、必ずしも返事が必要というわけではありません。しかし、相手との関係性や状況によっては返礼を送ることで、礼儀正しい印象を与えることができます。特に喪中の場合や、相手から丁寧な挨拶状をいただいた場合には、適切な対応が求められます。

      ここでは、返礼として寒中見舞いを送る際のポイントや具体的な例文、喪中対応のマナーについて詳しく解説します。

      返礼として送る場合のポイントと例文

      寒中見舞いを受け取った際に返礼を送る場合、基本的には同じ形式で寒中見舞いを送り返すのが一般的です。以下のポイントを押さえておくと、失礼なく対応することができます。

      返礼時の4つのポイント
      1. 時期に注意する
        寒中見舞いは松の内(1月7日または15日)明けから立春(2月4日頃)までに届くように送ります。立春を過ぎた場合は「余寒見舞い」として対応しましょう。
      2. 挨拶文にお礼を添える
        寒中見舞いのお礼を一言添えることで、感謝の気持ちが伝わります。
      3. 相手への気遣いを忘れない
        相手の健康や生活を気遣う文章を入れることで、心温まる印象を与えます。
      4. デザインや文面はシンプルに
        寒中見舞いはフォーマルな挨拶状ですので、派手なデザインやカジュアルすぎる表現は避けましょう。

      例文1(一般的な返礼)

      寒中お見舞い申し上げます。
      このたびはご丁寧なお葉書をいただき、ありがとうございました。
      寒さ厳しき折、お変わりなくお過ごしとのこと、何よりと存じます。
      私どももおかげさまで元気に過ごしております。
      まだまだ寒さが続きますので、くれぐれもご自愛くださいませ。
      令和○○年 一月吉日

      例文2(親しい間柄への返礼)

      寒中お見舞い申し上げます!
      お葉書ありがとう!元気そうで安心しました。
      こちらも変わらず元気に過ごしています。
      また暖かくなったら会えるのを楽しみにしています!風邪ひかないようにね!
      令和○○年 一月

      喪中対応の返礼

      喪中の場合や喪中の方から寒中見舞いをいただいた場合には、特別な配慮が必要です。賀詞やお祝いに関する表現は避けつつ、相手への気遣いや哀悼の意を伝える内容にすることが重要です。

      喪中対応時の3つのポイント
      1. 賀詞や華美な表現は避ける
        「新年」「おめでとう」などのお祝い言葉や華美なデザインは控えましょう。
      2. 哀悼の意を伝える
        喪中である相手には故人へのお悔やみとともに、遺族への気遣いの言葉を添えます。
      3. 自分が喪中の場合も控えめな表現に
        自身が喪中の場合には、その旨を簡潔に伝えつつ相手への感謝と気遣いを書き添えます。

      例文1(喪中の方への返礼)

      寒中お見舞い申し上げます。
      このたびはご丁寧なお葉書をいただき、ありがとうございました。
      ご服喪中とのこと、大変驚きましたとともに心よりお悔やみ申し上げます。
      厳しい寒さが続きます折柄、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
      令和○○年 一月吉日

      例文2(自分が喪中の場合)

      寒中お見舞い申し上げます。
      私どもは昨年○月に父○○が永眠いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきました。
      そのような折、お心遣いいただき誠にありがとうございました。
      まだまだ厳しい寒さが続きますので、お体には十分お気をつけくださいませ。
      令和○○年 一月吉日

      これらの例文やポイントを参考にすることで、寒中見舞いへの返礼として適切な対応が可能になります。特に喪中の場合には慎重な配慮が必要ですが、心からのお悔やみと気遣いを伝えることで相手にも誠意が伝わるでしょう。

      寒中見舞いをさらに魅力的にするコツ

      寒中見舞いは、ただ形式的に送るだけではなく、少し工夫を加えることで相手により温かい印象を与えることができます。手書きのメッセージやデザインの工夫を取り入れることで、あなたらしい個性が伝わり、受け取った相手にも喜んでもらえるでしょう。

      寒中見舞いをさらに魅力的にするための具体的なアイデアをご紹介しますので、これらのコツを活かして心温まる寒中見舞いを作成してみてください。

      手書きメッセージで温かみをプラス

      デジタル時代において、手書きの文字には特別な温かみがあります。印刷された定型文だけでは伝わりにくい気持ちも、手書きのメッセージを添えることでぐっと伝わりやすくなります。

      手書きメッセージを添えるメリット

      手書きメッセージを添えるメリットとしては、書き手の個性が伝わることでしょう。手書きの文字にはその人ならではの味わいや温かみがあります。特に親しい相手には、自分らしい言葉で気持ちを伝えることが好印象につながります。

      また、手間をかけて書いたことが伝わるため、受け取った相手は「自分のために時間を割いてくれた」と感じ、特別な思いを抱いてくれるかもしれません。

      手書きメッセージを書く際のポイント

      手書きメッセージを書くときに、次の3つのポイントは意識しておきましょう。

      • 短くても良いので心からの言葉を
        長文である必要はありません。「お元気そうで安心しました」「またお会いできる日を楽しみにしています」など、一言でも十分です。
      • 読みやすさを意識する
        字に自信がない場合でも丁寧に書くことで誠意が伝わります。無理して美しい文字を書こうとせず、自分らしく整った字を書くことを心がけましょう。
      • 相手との関係性に応じた内容にする
        ビジネスでは礼儀正しい言葉遣い、友人にはカジュアルなトーンなど、相手との距離感に合わせた表現を選びましょう。

      手書きメッセージ例

      • 「寒さ厳しい折ですが、お元気そうで何よりです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
      • 「最近お会いできていませんが、お変わりありませんか?暖かくなったらぜひお会いしましょう!」

      デザインや素材選びで個性を演出

      寒中見舞いは内容だけでなく、そのデザインや素材によっても印象が大きく変わります。相手にとって記憶に残る一枚にするためには、季節感や自分らしさを反映した工夫が大切です。

      デザイン選びのポイント

      寒中見舞いを手に取ったとき、やはりデザインが与える印象は大きいでしょう。デザインを選ぶ場合は、季節感を大切にしてください。寒中見舞いは冬の挨拶状ですので、雪景色や梅の花など冬らしいモチーフを取り入れると季節感が伝わります。また、落ち着いた色合いやシンプルなデザインが好まれます。

      また、送り先に合わせたデザイン選びをしましょう。例えば、ビジネス面ではシンプルでフォーマルなデザイン(無地や控えめな模様)が望ましいです。一方個人向けの場合、少し華やかで親しみやすいデザイン(イラスト入りや色使い)も良いでしょう。

      ただし、喪中の場合には白黒やグレー系など落ち着いた色合いのものを選びます。華美な装飾や派手な色使いは避けましょう。

      素材選びのポイント

      寒中見舞いハガキの素材としては、厚みのある上質な紙や和紙素材など、高級感のある素材を使用すると特別感が増します。ビジネスシーンでは特に効果的でしょう。

      近年では環境意識の高まりから、エコ素材やリサイクル紙も注目されています。自然派志向の相手にはこうした素材選びも喜ばれるでしょう。

      寒中見舞いについてよくある疑問【Q&A】

      寒中見舞いを初めて書く方や、久しぶりに送る方にとっては、「これで合っているのかな?」と疑問に思うことが多いものです。特に「余寒見舞い」との違いや、最近増えているメールでの送付方法については、正しい知識を持っておくことが大切です。本章では、初心者がよく抱く疑問をわかりやすく解説します。これを読めば、寒中見舞いに関する基本的な疑問が解消され、自信を持って対応できるようになるでしょう。

      「余寒見舞い」と「寒中見舞い」の違いとは?

      「余寒見舞い」と「寒中見舞い」はどちらも冬の挨拶状ですが、送る時期や目的に違いがあります。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、相手に失礼のない対応ができます。

      スクロールできます
      寒中見舞い余寒見舞い
      送る時期松の内(1月7日または15日)明けから立春(2月4日頃)までに送ります。立春(2月4日頃)以降から2月末までに送ります。
      目的冬の厳しい寒さの中で相手を気遣う挨拶状として送ります。また、年賀状を送りそびれた場合や喪中時の代替としても利用されます。暦の上では春ですが、まだ寒さが残る時期に相手を気遣うための挨拶状です。
      特徴季節感を重視した内容で、フォーマルな印象が強い挨拶状です。寒中見舞いよりも柔らかい表現が多く、春への期待感を込めた内容にすることが一般的です。

      違いを簡単にまとめると

      • 「寒中見舞い」は冬本番の厳しい寒さへの気遣い。
      • 「余寒見舞い」は立春後、残る寒さへの気遣い。

      どちらも相手への配慮を示す挨拶状ですが、適切なタイミングで送ることでより丁寧な印象を与えることができます。

      メールで送る場合の注意点は?

      近年では、メールやSNSで寒中見舞いや余寒見舞いを送るケースも増えています。しかし、デジタル形式ならではの注意点もあるため、適切に対応することが重要です。

      メールで送る際の注意点
      1. フォーマルな場面では避ける
        ビジネスシーンや目上の方への挨拶にはメールは不適切とされる場合があります。正式な場面ではハガキを選びましょう。
      2. 件名を工夫する
        件名には「寒中お見舞い申し上げます」など、内容が一目でわかる文言を入れることで相手に誠意が伝わります。
      3. 簡潔かつ丁寧な文章を心がける
        メールはハガキよりも軽く受け取られやすいため、内容は簡潔ながらも丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
      4. デザイン性を加える工夫も◎
        メール本文に季節感のある絵文字や画像(雪景色や梅など)を添えると温かみが増します。ただし、多用しすぎて読みにくくならないよう注意しましょう。

      メールで寒中見舞いを送るメリットもあり、特に郵便よりも早く相手に届くため、「急ぎで伝えたい」という場合には適しているでしょう。また、ハガキ代や印刷代が不要なので経済的です。

      メール例文

      件名:寒中お見舞い申し上げます
      ○○様
      寒中お見舞い申し上げます。
      厳しい寒さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
      私どもはおかげさまで元気に過ごしております。
      まだまだ冷え込みが厳しい日々ですが、どうぞご自愛くださいませ。
      令和○○年 一月吉日
      ○○(差出人名)

      メールで送る場合でも配慮次第で誠意は十分伝わります。ただし、相手との関係性やシチュエーションによって適切な形式(ハガキまたはメール)を選ぶことが大切です。これらのポイントを押さえた上で、自分らしい挨拶状を作成してください!

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