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メールの件名がうまく書けない人へ|読みたくなる件名のテンプレ付き解説

本記事ではこのようなお悩みを解決いたします
  • メールの件名に毎回悩み、時間がかかってしまう
  • どんな言葉を使えば相手に読まれるのか分からない
  • ビジネスで好印象を与える件名のコツを知りたい

「せっかくメールを書いたのに、開封率が低い…」「件名にいつも悩んでしまう」そんなお悩みを抱えていませんか?ビジネスシーンでもメルマガでも、メールの第一印象を決めるのは“件名”です。読み手の興味を引く件名が書けるかどうかで、そのメールの成果は大きく変わってきます。

この記事では、件名がうまく書けないと感じている方に向けて、誰でも実践できる書き方のコツと、すぐに使える件名テンプレートをご紹介します。読みたくなるメール件名のポイントを押さえ、相手の心を動かすメールを目指しましょう。

このページの概要

「メールの件名」の書き方にルールはある?

メールを書くとき、本文には気を配っても、件名はつい後回しになっていませんか?しかし、件名は受信者が最初に目にする情報であり、開封されるかどうかを左右する重要な要素です。「そもそも、どんなルールがあるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

まずは、件名作成において押さえておきたい基本的なルールと、その理由についてわかりやすく解説します。メールが読まれる

件名は用件がひと目でわかるように

件名は「このメールは何について書かれているか」を端的に伝えることが第一です。あいまいな表現や抽象的な言葉ではなく、具体的な用件や目的を明示しましょう。

ひと目で用件が分かる件名の例

  • 「会議の日程調整のご連絡」
  • 「◯◯キャンペーンのご案内」
  • 「請求書送付の件(7月分)」

メールを受け取る方は、毎日多数のメールを受信している可能性が高いため、件名を見ただけで内容が把握できることが求められます。

文字数は「15文字以内」を意識する:簡潔さが大切

多くのメールソフトやスマートフォンでは、件名の表示文字数が限られています。とくにスマホでは10〜15文字前後で切れてしまうことが多いため、なるべく15文字以内で要点を伝えるよう意識しましょう。

冗長な言い回しや不要な挨拶文は避け、必要最小限の情報に絞ることで、読みやすさと伝達力が高まります。

避けたい例
良い例
  • 「先日お伝えした内容について改めてご連絡差し上げます」
  • 「来週の打ち合わせ日程に関して再度ご確認」
  • 「◯◯のご確認依頼」
  • 「次回打ち合わせの日程確認」

冒頭にキーワードを置く重要性

件名の冒頭には、最も重要なキーワードを配置するのが効果的です。読み手は最初の数文字で内容を判断する傾向があるため、興味を引く言葉や注目してほしい単語は先頭に持ってくるようにしましょう。

冒頭にキーワードを置いた例

  • 【重要】仕様変更のお知らせ
  • 【変更案内】会議の時間が変更になりました
  • 【無料】Webセミナーのご案内(8/10開催)

このように、情報の優先順位を意識して並べることで、開封率アップ・開封漏れにつながります。

「メールの件名」でよくあるNG例と改善ポイント

件名のつけ方に慣れていないと、つい曖昧な表現やテンプレート的な言葉に頼ってしまいがちです。しかし、それらは読み手にとって内容が伝わりづらく、逆にスルーされる原因になることも。本章では、特によくあるNGな件名例と、それをどう改善すればよいかを具体的に解説します。

「ご連絡です」など曖昧な表現の問題点

件名にありがちな「ご連絡です」「ご報告します」といった表現は、一見丁寧に思えますが、具体性が乏しく内容が伝わりません。何についての連絡・報告なのかが明確でないため、読み手は開封の判断ができず、後回しにされがちです。

NGな件名問題点改善例
ご連絡です内容が分からず、開封の優先度が判断できない【納期変更】ご連絡
ご報告があります何についての報告かが不明で、後回しにされやすいプロジェクト進捗のご報告(7月)
お知らせです内容が漠然としており、重要性が伝わらない【お知らせ】営業時間変更について
ご確認ください何を確認すればよいのか明示されていない契約書第3案のご確認依頼
〇〇の件用件が抽象的で、記憶に残りづらい8/5打ち合わせ日程のご相談

件名では「何の」連絡・報告かを示すことで、受信相手の関心を引き、優先度の判断がしやすくなります。

「〇〇の件」だけでは不十分な理由

ビジネスメールでよく使われる「〇〇の件」という表現も、単体では情報が足りず、読み手にとって不親切です。特に、やりとりが多い相手にとっては、どの件なのかが判別できない可能性があります。

NGな件名問題点改善例
打ち合わせの件いつ・何の打ち合わせか不明で、相手が内容を思い出しにくい【8/5 15:00〜】打ち合わせ日程のご確認
契約書の件契約の内容や目的が伝わらず、後回しにされる可能性あり契約書修正案のご確認依頼(第2稿)
会議の件どの会議か、出席者や内容の手がかりがなく曖昧【営業会議】8月開催分の出欠確認
提案の件どの提案についてかが明確でなく、混同されやすい新サービス提案資料のご送付(レビュー依頼)
請求書の件請求内容や対象期間が不明で、処理が滞る可能性あり【7月分】請求書データ送付のご連絡

具体的な日付やアクションを添えることで、メールを受け取った時点で伝えたい内容の輪郭が明確になります。

「緊急」「至急」を多用しない理由

「緊急」や「至急」といった言葉は、受信者の注意を引くうえで非常に強力な表現です。

しかし、これらを頻繁に使いすぎると、相手の中でその言葉の重要度が次第に薄れてしまいます。本当に急ぎの案件でも、「またいつものやつだ」と見なされ、開封や対応が後回しにされるリスクが高まるのです。

また、無理に急がせるような印象を与えることで、相手にプレッシャーや不快感を与えることもあります。とくに理由や期限が明記されていない状態で「至急」とだけ書かれていると、内容に対する不安や誤解を招きやすく、信頼関係を損なう原因にもなりかねません。

そのため、「緊急」「至急」といった表現は、本当に必要なタイミングに限定し、可能であれば具体的な対応期限や目的を明示する方が、相手にとっても行動しやすくなり、円滑なやり取りにつながるでしょう。

シーン別/目的別の件名テンプレート集

メールの件名は、その時々のシーンや目的によって書き分けることが大切です。ここでは、ビジネスでよくあるシチュエーション別に、実用的な件名テンプレートを紹介します。どれもすぐに使えるものばかりなので、必要に応じてアレンジしてご活用ください。

初めての連絡時:自己紹介+目的明記

初対面の相手にメールを送る際は、「誰が」「何の目的で」連絡しているのかを明確に示すことが重要です。件名に自己紹介要素を盛り込み、相手の混乱を避けましょう。

初めての連絡時におけるテンプレート

  • 【ご挨拶】株式会社〇〇の〇〇です
  • 新任のご挨拶【株式会社〇〇 〇〇(氏名)】
  • 担当者変更のご案内【株式会社〇〇 〇〇(氏名)】
  • 〇〇様からのご紹介【株式会社〇〇 〇〇(氏名)】

名前や会社名を入れることで信頼性が高まり、開封されやすくなります。

感謝メール:感謝の対象を具体的に記載

感謝を伝えるメールは、件名に「何に対しての感謝か」を具体的に記載することで、相手にも意図が伝わりやすくなります。形式的にならず、気持ちが伝わる表現を心がけましょう。

感謝を伝えるメールの件名のテンプレート

  • 【御礼】〇〇のご対応をいただきました件について
  • 【お礼のご連絡】7月の打ち合わせに関して

短い件名でも、何に対しての感謝かを明示するのがポイントです。

依頼や質問:いつ・何を・どうしてほしいのか

依頼や質問のメールでは、読み手がすぐに対応の必要性を把握できるよう、具体的な行動と期限を明記しましょう。漠然とした件名では対応が遅れる可能性があります。

依頼や質問時におけるメールの件名テンプレート

  • 【7/31まで】〇〇についてご回答をお願いします
  • 【資料作成依頼】8月会議用のデータについて
  • 【ご確認のお願い】△△案の修正点について

「いつ」「何を」「どうしてほしいか」が明確な件名は、ビジネスの円滑なやりとりを促進します。

開封率を上げる工夫と心理テクニック

メール件名の工夫次第で、開封率は大きく変わります。とくにマーケティングメールや営業メールでは、相手の心理に訴えるテクニックをうまく使うことが鍵となります。ここでは、心理学に基づいた効果的なアプローチや、実践で活かせる工夫を紹介します。

主にメールマーケティングの考え方になります。普段からやり取りをしている方との連絡においては、逆に違和感を与えてしまうこともあるためご注意ください。

「4Uの原則」(緊急性・具体性・独自性・有益性)

海外のマーケティングでも有名な「4Uの原則」は、件名づくりに有効な考え方です。4つの要素をバランスよく取り入れることで、読み手の関心を引きつける件名を作ることができます。

「4Uの原則」(緊急性・具体性・独自性・有益性)とは?
  • Urgency(緊急性):今すぐ行動すべき理由を示す
  • Usefulness(有益性):読み手にとってのメリットを示す
  • Uniqueness(独自性):他にない情報や視点を伝える
  • Ultra-specificity(具体性):内容を明確にイメージさせる

例えば、下記のようなタイトルにすることで、訴求率を高めることができます。

  • 【本日限定】初回50%OFFクーポンプレゼント
  • 【無料ダウンロード】SEO最新ガイド2025年版
  • 【残り3枠】個別相談受付中|〇〇でお悩みの方へ

1つの件名にすべてを詰め込む必要はありませんが、2〜3要素を取り入れると効果的です。

「好奇心」や「焦り」を引く表現の応用

人は「知らないこと」や「逃すかもしれないこと」に対して本能的に反応します。これを利用して、好奇心やFOMO(機会損失への恐れ)を刺激する表現を加えるのも有効です。

使いやすいフレーズとしては、

  • 「意外と知られていない〜」
  • 「〇〇しないと損をする理由」
  • 「あなたは当てはまりますか?」

上記のようなものがあります。

具体的なメールの件名としては

  • 【必見】実はNGなメール件名5選
  • 【7割が誤解】○○の本当の意味とは?
  • 【あなたは大丈夫?】やりがちな失敗パターン

といった内容が考えられます。

ただし、煽りすぎると逆効果になるため、内容と一致した信頼性ある情報を添えることが前提です。

パーソナライズ効果(相手名や数字を活用)

件名に受信者の名前や具体的な数字を含めると、「自分のための情報だ」と感じさせ、開封率が高まります。特にメルマガや営業メールでパーソナライズを活用するのは非常に効果的です。

パーソナライズ効果の例

  • 【田中様へ】7月のおすすめ商品をまとめました
  • 【営業部向け】◯◯ツール活用法ガイド
  • 【東京エリア限定】◯◯サービスのご案内

名前の挿入は難しい場合でも、「数字」や「地域」「職種」など、相手が反応しやすい要素を含めることで、クリックされやすくなるでしょう。

まとめ:件名ひとつでメールの成果は変わる

メールの件名は、開封率を左右する最初の関門です。伝わりやすく、かつ興味を引く件名をつけることが、相手に読んでもらうための第一歩となります。

本記事では以下のポイントをお伝えいたしました。

  • 件名は「用件がひと目で伝わる」簡潔な表現に
  • 曖昧な言い回しや形式的な文言は避ける
  • シーンや目的ごとのテンプレートを活用する
  • 心理テクニックや4U原則で開封率を高める工夫を

日常的に送るメールでも、ちょっとした工夫で相手の反応は大きく変わります。テンプレートを自分なりにアレンジし、件名づくりに自信を持って取り組んでみてください。メールの印象が変われば、あなたの伝えたいことがもっとスムーズに届くようになるでしょう。

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