淀川労働基準監督署|相談できること・管轄地域・アクセス・電話番号まとめ

東淀川区・淀川区・池田市・豊中市・箕面市・豊能郡の地域に所在地がある会社に勤めている方で、労働に関する悩みやトラブルがあった場合に身近で頼れる公的機関が「淀川労働基準監督署」です。
本記事では、淀川労働基準監督署に相談できる主な内容から、所在地・アクセス方法、電話番号や受付時間までをわかりやすくまとめました。労働環境に関する問題を抱えている方、または企業の労務担当者の方のお役立ちになれば幸いです。
淀川労働基準監督署とは?
淀川労働基準監督署は、厚生労働省の地方出先機関である大阪労働局の管轄下にある労働行政機関のひとつです。主に労働基準法や労働安全衛生法などの法令に基づき、労働者の権利を守るための相談・監督・指導を行っています。
淀川労働基準監督署の管轄となるエリア
淀川労働基準監督署が担当する地域は、以下のとおりです。
淀川労働準監督署の管轄となるエリア
- 東淀川区
- 淀川区
- 池田市
- 豊中市
- 箕面市
- 豊能郡
上記の市域に所在する企業や労働者に関する労働問題に対応しています。
淀川労働基準監督署の管轄業務の概要
淀川労働基準監督署では、以下のような業務を行っています。
- 労働条件(賃金・労働時間・休憩・休日など)に関する相談対応
- 労働基準法違反に対する是正指導や立入調査
- 労災事故の調査および労災補償の審査
- 安全衛生に関する指導・監視
- 就業規則や36協定などの届け出受付
企業に対しては法令遵守を促すための指導が、労働者に対しては権利保護のためのサポートが行われている点が特徴です。問題を未然に防ぐためにも、労働関係で気になる点があれば、早めに相談することが重要でしょう。
淀川労働基準監督署の所在地・アクセス情報
淀川労働基準監督署の所在地、アクセス方法、最寄り交通手段や駐車情報、営業時間など、訪問前に知っておきたい情報をまとめました。
📍所在地・地図【淀川労働基準監督署はどこにある?】
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 〒532-8507 大阪市淀川区西三国4-1-12 |
| 電話番号 | 06-7668-0268 ( 監督) 06-7668-0269( 安全衛生) 06-7668-0270(労災) |
| 受付時間 | 平日の8時30分から17時15分まで (毎週土・日、祝日、年末年始は閉庁) |
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🚆 最寄り駅・バス停
淀川労働基準監督署に訪問する際の最寄り駅・最寄りバス停は下記の通りです。
| 最寄りの駅 | 最寄りのバス停 |
|---|---|
| 三国駅(大阪) 約785m:徒歩で約10分程度 | 西三国二丁目(大阪シティバス) 約29m:徒歩で約1分程度 |
| 東三国駅 約1233m:徒歩で約16分程度 | 西三国三丁目(大阪シティバス) 約276m:徒歩で約3分程度 |
🚗 駐車場情報
淀川労働基準監督署には来庁者に向けて駐車場が用意されています。ただし、収容台数は少ないため満車の場合も考えられますので、その場合は近隣の有料駐車場を利用しましょう。
- 三井のリパーク 西三国2丁目駐車場
- 料金
- 8時~20時 40分200円
- 20時~8時 60分100円
- 料金
- 収容台数:8台
🕒 営業時間・受付時間
淀川労働基準監督署の営業時間・受付時間は下記の通りです。
- 業務時間:平日(月〜金)8:30~17:15
- 閉庁日:毎週土・日、祝日、年末年始
- 昼休憩は特に区切られて記載されていませんが、受付可能時間は上記の間のみです。お昼の時間帯や、17時前後は混雑が予想されるため、午前中に連絡するとスムーズでしょう。
労働基準監督署にはどんな相談ができる?主な相談内容と事例
淀川労働基準監督署では、労働者が職場で抱えるさまざまな悩みに対応しています。ここでは、よくある相談内容や実際の対応事例、相談時の注意点や申告後の流れについて解説します
主な相談内容と対応事例
労働基準監督署では、働く中で感じるさまざまな疑問や不満に対して相談を受け付けています。「法律に違反しているかどうか分からない」といった段階でも、気軽に話すことができます。
以下は、実際に多く寄せられている代表的な相談内容です。
- 残業代の未払い
- 不当解雇や雇止め
- パワハラ・長時間労働
- 労災かくし
事案に応じて、事業所への調査・指導や是正勧告が行われる場合もあります。
残業代の未払い
たとえば、「残業代が支払われていない気がする」「毎日遅くまで働いているのに、給料は変わらない」という疑問についても、相談することができます。勤務時間の記録があれば、実際の労働時間と支払額の差を確認してもらえます。
不当解雇や雇止め
また、「突然解雇を言い渡された」「来月から契約を更新しないと言われたけれど、納得できない」といったケースも相談対象です。不当な解雇や雇止めである可能性がある場合は、状況に応じて会社に改善を求めることも可能です。
パワハラ・長時間労働
「上司から毎日のように暴言を浴びせられている」「休日も出勤を命じられ、体がもたない」といった悩みも相談することができます。いわゆるパワハラや長時間労働の問題については、安全配慮義務の観点から会社に是正を促す対応がとられることがあります。
労災隠し
「仕事中にケガをしたのに、会社が労災として処理してくれない」といったトラブルについても、相談できます。労災の申請義務は事業主にあり、それを怠ることは法律違反にあたります。

匿名でも相談できる?持ち物は?
淀川労働基準監督署においても、匿名での相談も受け付けています。
名前や勤務先を明かさずに、労働に関する悩みを聞いてもらうことができますので、「会社にバレたくない」「まずは様子を知りたい」といった方でも安心して問い合わせることができます。
ただし、実際に申告を行い、監督署が調査・是正指導に動く段階になると、会社名や相談者の情報が必要になるケースもあります。匿名相談の段階では個人特定には至りませんが、対応内容によっては「申告者が特定される可能性がある」ことを事前に理解しておくことが大切でしょう。
また、相談そのものは資料がなくても行えますが、より正確かつ迅速な対応をしてもらうために、以下のような書類や情報を持参すると非常に有効です。
手元にあると相談がスムーズになる書類例
- 雇用契約書・労働条件通知書
労働時間・賃金・契約期間などが明記された書類 - 給与明細・賃金台帳
賃金の支払状況や控除項目が確認できる資料 - タイムカード・出勤簿・勤怠アプリの記録
実際の労働時間や残業の証明に役立ちます - 就業規則やシフト表
会社のルールとの矛盾を示す材料として重要です - LINEやメールなどのやり取りの記録
上司からの指示や不適切な発言が記録されていれば、ハラスメントや不当指示の証拠になります - 退職届や解雇通知(退職後の場合)
解雇の経緯や不当性を示すために役立ちます
これらを全て揃える必要はありませんが、1つでも多くの証拠があることで、調査や是正勧告に繋がる可能性が高まります。
相談後〜是正までの流れ
労働基準監督署に相談・申告した後、どのように問題が解決へと進むのか気になる方も多いでしょう。ここでは、一般的な対応の流れをステップごとにご紹介します。
まずは相談窓口で、現在抱えている問題の概要を伝えます。
電話や来署での相談が可能で、匿名で話を聞いてもらうこともできます。担当者が状況を丁寧にヒアリングし、法律違反の可能性があるかどうかを判断します。
- 話す内容はメモしておくとスムーズ
- 資料や証拠があれば持参する
法令違反が疑われる場合、労働基準監督官が会社に対して事実確認を行います。内容によっては、会社への事情聴取や立入調査が行われ、労働条件や就業環境の実態が調べられます。
調査の例:
- 就業規則や勤怠記録の確認
- 賃金台帳の確認
- 管理者や同僚への聞き取り
調査の結果、法律違反が明らかになった場合は、会社に対して「是正勧告書」や「指導票」が交付されます。これは法的拘束力のある行政文書であり、企業には速やかな対応が求められます。
主な是正内容としては
- 未払い賃金の支払い命令
- 違法な長時間労働の改善指導
などが考えられます。
申告者本人に対して、処理結果が伝えられる場合があります。
ただし匿名申告や個別案件の守秘義務により、詳細が伝えられないこともある点には注意が必要です。追加対応が必要な場合は、再度の相談も可能です。
この流れを経て、未払い賃金の支払いが行われたり、不当解雇が撤回されるケースもあります。労働者個人だけで問題を抱え込まず、公的機関の力を借りることが非常に有効です。

「これは違法なのか分からない」という段階でも、まずは相談してみることをおすすめします。
労働基準監督署に行く前に知っておきたいQ&A
初めて労働基準監督署を訪れる方の中には、「こんなことで相談していいの?」「会社に知られない?」と不安を感じる方も少なくありません。ここでは、よくある疑問にQ&A形式でお答えし、不安を解消していきます
まとめ:淀川労働基準監督署を利用する前に確認したいこと
労働基準監督署を初めて利用する際には、不安や疑問がつきものです。最後に、スムーズな相談・申告のために確認しておきたいポイントをチェックリストでご紹介します。迷ったらまずは電話相談から始めてみましょう。
\相談前の簡単チェックリスト/
- 相談内容は明確に整理できているか(例:残業代未払い、解雇など)
- 関連資料や証拠(給与明細・タイムカード・雇用契約書など)は準備したか
- 匿名希望か実名で申告するか、方針を決めているか
- 電話または訪問、どちらで相談するか考えているか
- 平日の受付時間(8:30〜17:15)内に連絡・訪問できるか
労働トラブルは、早めの相談が解決のカギとなります。悩みを抱え込まず、まずは一歩踏み出してみましょう。



