「メリット・デメリット」言い換え12選【場面別に使える例文付き】

「メリット・デメリット」という言い回しは、ビジネスや日常会話、論文やレポートなど、あらゆる場面で使われる便利な表現です。しかし、何度も同じフレーズを使っていると、文章が単調に感じられたり、読み手に説得力を与えにくくなることもあります。
そこで本記事では、「メリット・デメリット」の言い換え表現を20個厳選し、場面別の例文とともにご紹介します。より説得力のある文章を目指す方や、表現の幅を広げたい方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも「メリット・デメリット」ってどういう意味?
「メリット・デメリット」という言葉は、物事の良い点と悪い点、つまり「長所」と「短所」を対比させて伝えるときに使われる表現です。
ビジネスの提案や製品レビュー、進路選びなど、比較や判断を求められる場面で頻出する言葉ですので、日々の仕事で使うことも多いでしょう。
日常でよく使うけど念の為意味を確認!
「メリット(merit)」は英語で「利点」「価値」「功績」などを指す言葉であり、「デメリット(demerit)」はその反対で「欠点」「短所」「不利益」を意味します。
ビジネスシーンでは、「この案の良い点と課題を整理してほしい」や「商品の違いがわかりにくいので、比較できるように利点と欠点を教えてほしい」といった形で、メリット・デメリットの視点から説明を求められることがよくあります。
メリット・デメリットは和製英語?本来の意味は?
実は「メリット・デメリット」という組み合わせは、日本独自の表現であり、いわゆる“和製英語”の一種です。
英語でも“merit”や“demerit”という単語自体は存在しますが、それぞれ単独で使われることが一般的で、セットで使うことはほとんどないようです。
さらに、“demerit”という言葉は、英語圏では学校などで使われる「罰点」「落ち度」といった限定的な意味で使われることが多く、日本語の「短所」とは少しニュアンスが異なります。
英語で「メリット・デメリット」と同様の意味を表すには、“advantages and disadvantages” や “pros and cons” といった表現の方が自然です。つまり、「メリット・デメリット」は日本語として定着した便利な表現ではありますが、英語として使う際には注意が必要だと言えるでしょう。
「メリット・デメリット」の言い換え例まとめ
同じ「メリット・デメリット」という表現でも、使う場面や相手によって適切な言い換えを選ぶことで、文章や会話の印象がぐっと洗練されます。ここでは、カジュアルな場面・丁寧な文章・英語風の言い回しという3つの視点から、使いやすい言い換え表現をご紹介します。
カジュアルな場面で使える言い換え(例:いいところ/悪いところ)
日常会話やSNSなど、フランクな場面では、以下のような柔らかい言い換えが自然です。
| 言い換え表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| いいところ/悪いところ | 全体的な良い点/気になる点 | この映画のいいところはテンポが良いところで、悪いところは登場人物がちょっと薄いかな。 |
| プラス面/マイナス面 | ポジティブな面/ネガティブな面 | 一人暮らしのプラス面は自由な時間が増えること、マイナス面は少し寂しく感じることかな。 |
| 長所/短所 | 性質や特徴の優れている点/劣っている点 | このカメラの長所は画質が綺麗なところで、短所は少し重いこと。 |
| お得な点/気になる点 | コスパやメリットのある点/懸念点 | このプランのお得な点はデータ使い放題なところ、気になる点は通信速度が安定しないときがあるところかな。 |
| 魅力的な点/ネック | 引きつける魅力のある点/不便・欠点 | このアプリの魅力的な点はUIが直感的で使いやすいところ、ネックは広告が多めなところ。 |
| 推せる点/惜しい点 | 特に評価できる点/あと一歩に感じる点 | このアーティストの推せる点は歌詞がめちゃくちゃ刺さるところ、惜しい点は楽曲のバリエーションが少ないかな。 |
丁寧な言い方や文章向け(例:利点/欠点)
ビジネス文書や報告書、プレゼン資料など、ややフォーマルな文脈では、以下のような表現が適しています。
| 言い換え表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 利点/欠点 | 利益をもたらす点/不利益を生む点 | この提案の利点は初期費用を抑えられる点であり、欠点は長期的な拡張性に課題が残る点です。 |
| 有利な点/不利な点 | 他よりも優れている点/劣っている点 | このサービスはコスト面で有利な点がある一方、カスタマイズ性においては不利な点も見受けられます。 |
| 強み/弱み | 特に優れている点/改善の余地がある点 | 弊社の強みはスピード対応ですが、弱みとしてはサポート体制の拡充が今後の課題です。 |
| 優位点/劣位点 | 他と比較して優れている点/劣っている点 | A案は開発スピードにおいて優位点がありますが、コスト面では劣位点もあります。 |
| 効果的な側面/課題点 | 成果を生みやすい要素/対応が必要な点 | この施策には集客面での効果的な側面がある反面、顧客対応の課題点も見逃せません。 |
| 好影響/悪影響 | プラスの影響/マイナスの影響 | 新制度の導入により業務効率に好影響が期待される一方、チーム間の連携に悪影響が出る可能性もあります。 |
英語的に言うなら?(pros and cons など)
外資系企業や英語学習、プレゼンテーションでの言い換えには、英語に近い表現を使うとスタイリッシュにまとまります。
| 英語表現 | 意味(日本語) |
|---|---|
| pros and cons | 長所と短所 |
| advantages and disadvantages | 利点と欠点 |
| strengths and weaknesses | 強みと弱み |
| upsides and downsides | 良い面と悪い面 |
| benefits and drawbacks | 恩恵と課題 |
このように、場面に応じて「メリット・デメリット」を適切に言い換えることで、表現の幅が広がり、より伝わる文章になります。
シーン別の「メリット・デメリット」を言い換える表現例と使い分け方
「メリット・デメリット」の言い換えは、単に語彙を増やすだけでなく、相手やシーンに応じた“伝わる表現”を選ぶことが重要です。ここでは、具体的なシチュエーションごとに適した言い換え例と使用のコツを紹介します。
友達との会話やSNSで使いたいとき
フランクな場面では、かしこまりすぎない、親しみやすい言葉が好まれます。特にSNSや日常会話では、感情や印象をそのまま伝える表現が効果的です。
友達との会話やSNSでの「メリット・デメリット」を言い換えるおすすめ表現
- いいところ/微妙なところ
- 「このカフェ、雰囲気はすごくいいところだけど、混んでるのが微妙なところかも。」
- お徳な点/イマイチ
- 「このサブスク、月額500円はお得な点だけど、映画のラインナップが少ないのがイマイチかな。」
- 推せる点/惜しい点
- 「新しく出たアルバム、推せる点は歌詞が刺さるとこ!惜しい点は曲数が少ないとこかな~」
くだけた表現を使いつつも、否定的な言い方はやわらげると好印象です
レポートやビジネスメールで使いたいとき
フォーマルな文章では、客観性と論理性が求められます。評価の根拠を示せるような言葉を選ぶと説得力が増します。
レポートやビジネスメールで「メリット・デメリット」の言い換え表現を使いたいとき
- 利点/欠点
- 「このシステムの利点は導入コストが低い点であり、欠点としては運用に一定の知識が求められる点が挙げられます。」
- 有利な点/不利な点
- 「A案は納期面で有利な点がありますが、機能面ではB案に比べて不利な点も見受けられます。」
- 効果的な側面/懸念点
- 「本施策にはブランド認知拡大という効果的な側面がある一方で、KPI設定に関する懸念点も残されています。」
プレゼンや面接で印象を良くしたいとき
人前で話すときは、前向きかつ自信のある言葉選びが求められます。特にネガティブな側面を表現する場合でも、やわらげる表現を心がけると印象がよくなります。
プレゼンや面接で印象を良くしたいときに使う「メリット・デメリット」の言い換え表現
- 成果/残された課題
- 「前回のプロジェクトでは、納期短縮とコスト削減という成果を上げましたが、一方でチーム内の情報共有という残された課題も見つかりました」
- 強み/伸びしろ
- 「私の強みは分析力と冷静な判断ですが、プレゼン力にはまだ伸びしろがあると自覚しています。今後も積極的に改善していくつもりです。」
- 好ましい面/改善の余地
- 「このシステムには直感的なUIという好ましい面がある一方で、多言語対応には改善の余地があると考えています。」
「言い換え」で印象が変わる!伝え方のコツ
同じ内容でも、使う言葉によって相手に与える印象は大きく変わります。特にネガティブな話題を扱うときや、相手に配慮したコミュニケーションが求められる場面では、「言い換え」の工夫が非常に効果的です。ここでは、印象を和らげるための具体的な言い換えテクニックを紹介します。
ネガティブに聞こえにくい表現に変える
ストレートに否定的な表現を使うと、相手を不快にさせたり、印象が悪くなったりすることがあります。そこで、マイルドに伝えるための言い換えを活用しましょう。
例えば、
- 「欠点」 → 「今後の改善点」
- 「悪いところ」 → 「課題として挙げられる点」
- 「不便だ」 → 「やや工夫が必要」
上記のように柔らかく伝えることで、今後のコミュニケーションも取りやすくなります。
相手に寄り添う言葉を選ぶには?
ネガティブな話題だったとしても、単なる事実の提示ではなく、相手の立場や感情に配慮した表現を選ぶことが、信頼関係を築くポイントになります。
クッションとなる言葉として
- 「ご負担かもしれませんが…」
- 「ご意見として承りました」
- 「さらに工夫の余地があると見受けられます」
このような表現を用いると良いでしょう。
「あなたが悪い」ではなく「状況に対して一緒に改善していこう」というスタンスが伝わる言い回しを心がけましょう。
同じ意味でも伝え方次第で印象が真逆に!
言葉は内容だけでなく、ニュアンスや語感によっても印象が大きく変わります。相手の反応を左右する「伝え方の魔法」を意識しましょう。
| ネガティブな表現 | ポジティブな言い換え表現 | 意図・印象の違い |
|---|---|---|
| やることが多くて大変 | 充実した日々を過ごせる | 忙しさを前向きに伝え、ポジティブな印象に。 |
| 経験が足りない | 伸びしろがある | 未熟さを成長の可能性として伝える。 |
| ミスが多い | 試行錯誤しながら学べている | 失敗を学習プロセスとして評価する。 |
| 規模が小さい | 小回りが利く、柔軟に対応できる | デメリットを柔軟性や対応力に変換。 |
| 進捗が遅れている | 丁寧に検証を重ねている | 遅延を慎重さや品質重視として説明。 |
ネガティブな事実を否定せず、前向きな視点に変換することで、聞き手に希望や可能性を感じさせる表現にすることができます。
まとめ:言い換えをうまく使って伝わる言葉に
「メリット・デメリット」という表現は、簡潔で誰にでも伝わりやすい便利な言葉です。
しかし、その分、使いすぎると印象が単調になったり、状況によっては軽く感じられたりすることもあります。特に、伝えたい内容のニュアンスや説得力を高めたいときには、言葉の選び方が非常に重要です。
「伝える」から「伝わる」コミュニケーションへ。その一歩として、今回ご紹介した言い換え表現が参考になれば幸いです。



